ドミノミクス(Dominomics)

Notes/Dominoに関わる様々な話題を提供することで、Notes/Domino+αの活性化を目指します!

Notes/Domino10が目指すもの

このブログを立ち上げてから1年になりますが、Notes/Domioを取り巻く環境が大きく変わろうとしています。約1年前、Notes/Dominoはバージョンを9.0.1で固定し、FPで進化を続けるという発表がされましたが、私はこれに強い危機感を抱きました。その理由は、大きな進化が期待できなくなったからです。IBMは違うと言うでしょうが、やはり9.0.1という中途半端なバージョンで、FPを当て続けることに大きな期待が持てません。確かに順調にFPで進化を続けていますが、盛り上がりに欠けると言わざるを得ないでしょう。そんな危機感から、私はブログでの情報発信を通じて、Notes/Dominoプラスアルファの活性化を目指してきました。そして最近は、Notes/Domino10の発表を転機に、再びNotesの熱気を感じるようになってきました!そこで今回は、最近見聞きしたこと、感じたことについて紹介したいと思います。

 Notes/Domino10が目指すもの

大それたタイトルをつけましたが、以下の内容は私個人の意見で、何も保証をするものではありません。ただ、漏れ聞こえてきた方向性や、意見、要望などから目指す先を想像してみました。そして、それは「開発プラットフォームの刷新」だと思います。Notesの一番の強みは?と問われたら「優れた開発プラットフォーム」と答える人も多いと思います。古くから、EUC(エンド・ユーザー・コンピューティング)に優れ、利用者が開発を進めることで、急速に普及を遂げてきました。最近は、アジャイルに代表される、容易な開発性が評価されています。私も、Notesに敵う開発環境は無いと思ってきました。しかしこれは、Notesクライアント用の開発という条件がつきます。一方、Notesに求める強いニーズに、HTML5対応のUI刷新や、モバイル化がありますが、これの対応は不十分に感じられます。ニーズに応えるためにも、Notesクライアント以外に対応した開発プラットフォームの刷新は急務だと思います。

さらに開発プラットフォームの刷新は、若い技術者の獲得にもつながります。私には大学生の息子がいますが、Notesと言っても全く通じません。いまどきの若い人は、何でもネットでダウンロード(しかも無料)して、YouTubeチュートリアルを見て勝手に開発を進めますが、Notesにはこれが壊滅的にありません。これでは新世代の獲得はままならず、Notes技術者の高齢化が進むばかりです。例えば、手軽なダウンロード対応や、若者に馴染みのあるPythonなどを開発言語に加えるのも、Notesの刷新につながるのではないでしょうか。

 長所は短所

「Notes/Domino10が目指すもの」と言いながら「目指して欲しいもの」になってしまいましたが、一番言いたかったのは、「Notesの強みである開発優位性こそが進化の足かせになっている?」ということです。私はNotes技術者を20年以上続けてきましたが、無意識のうちにNotesの長所を絶対だと決めつけてきたかもしれません。もしかしたら、長所は短所(逆も然り)で、全く違う視点にこそ大きな果実がぶら下がっているかもしれません。ちょうどDomino Jam2025が開催されることもありますので、これに参加して新たな発見をすると同時に、Notes/Dominoの進化に貢献していきたいと思います。また皆さんも、Domino Jam2025参加していただけたら幸いです。また、Domino Jam2025登録方法については、ノーツコンソーシアムで詳しく紹介していますので、以下を参照いただければと思います。

https://notescons.gr.jp/home.nsf/blog.xsp?action=openDocument&documentId=E33BA551111CB7F7492581E50030C65F

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希望ではなく確かなこと

以上、希望的観測もりもりで記述してきましたが、確かなこともあります。それは、Notes/Dominoは今後も進化を続けるということです。これはIBMが「決して辞めない、バージョンアップし続ける」と明言しているからです。しかも、Domino Jam2025の対応から見えてくるのは、大胆な進化を目指すということです。Notes/Domino10の発表を聞いたとき、たった一年で何が変わるのか?という不信感もありましたが、10は大きな進化の第一歩のようです。今後も進化を続けるNotes/Dominoに期待しつつ、ブログを続ける決意をした今日この頃でした。