ドミノミクス(Dominomics)

Notes/Dominoに関わる様々な話題を提供することで、Notes/Domino+αの活性化を目指します!

ノーツコンソーシアム天城拡大理事会に参加して

11/23、11/24の2日間に渡って開催された「ノーツコンソーシアム天城拡大理事会」に参加しました。この会はノーツコンソーシアムで毎年開催されるもので、参加者はノーツコンソーシアムの理事、研究会リーダ、IBM Championsに加え、理事からの推薦者とIBM社員などとなります。会の目的は、ノーツコンソーシアム及び、Notes/Dominoに関わる様々なテーマや、今後の活動について討議を行うものです。

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今年のメインテーマは「Notes再始動!」

再始動というと「まるで止まっていたように思われそう」とのコメントもありましたが、ある意味その通りかもしれません。Notes/Dominoは9.0.1のバージョンで固定するという昨年の発表に対して、もう進化を止めると誤解した方も多かったようです。いくらFeature Packで進化を続けると言っても、分かりづらいと思います。かといって、先日発表されたVersion10も手放しでは歓迎されていないようです。「たった1年で重大方針を変えるとは信用ならん」というのがその理由です。いずれにしても、IBMは誤解されない発表をすると同時に、訂正する場合も納得できる説明が求められます。

ただ、何といってもNotes再始動。IBMNotes/Domino 2025 Roadmapとして次期Version10だけでなく、11,12,,14,15(13は避けるらしい)とバージョンアップし、継続的に投資を続けることをコミットしたことは、前向きなメッセージとして大きなインパクトがありました。

HCL社は、iPhone製造のホンハイのようなもの?!

しかし、このような前向きな発表においても「HCL社とパートナシップを組む」という一文に、「HCL社って何?」や「Notes/DominoをHCL社に売却するための序章?」といった誤解や憶測も多く聞かれました。HCL社はインドのソフト開発会社で、IBMだけでなくMSなど多くのプロダクトの開発を請け負っています。つまり、Notes/Dominoは今後もIBMブランドとして企画、販売を続けますが、開発の一部をHCLにアウトソースすることで、開発リソースを確保し、スピーディな対応を目指すものです。例えて言うなら、iPhoneAppleブランドですが、開発は台湾の「鴻海(ホンハイ)」が行っているのと同様です。この例えは理事会の場で聞いたものですが「なるほど、分かりやすい」と納得できました。

どうしてIBMの情報は分かりにくいのだろう?

 チーム討議の中で、情報発信の重要性がクローズアップされました。「Notes/Dominoは製品は良いのにイメージで負けてる」という話を良く聞きます。このイメージで負けるには、①他社からの攻撃②自社のアピール不足の2つの側面あります。IBMのポリシーで他社を攻撃することは御法度なため、①の対応が難しいのは理解できます。 しかし、②も不十分な気がしてなりません。しかも、昨年の9.0.1のバージョン固定の発表や、HCL社との関係の表明など、真意が伝わりにくく、誤解されることが多いです。さらに、IBMのHPから情報を探すのが困難極まりないという意見も多くあります。本当に「どうしてIBMの情報は分かりにくいのだろう?」もしかすると「アメリカ人には理解しやすいのか?」と思うほどです。Notes/Dominoは米国製なので、機能面は米国依存が大きいと思いますが、発表する情報は日本語なので、ここで改善ができるはずです。なので日本IBMさん、分かりやすい情報発信とプロモーションの強化をお願いします!

ノーツコンソーシアムでできること

ノーツコンソーシアムは、Notes/Domino活性化のために、研究会やイベント、情報発信など様々な活動をしています。しかし、地方との温度差、会員メリットの強化、さらなる情報発信など、課題が山積しています。対策としては、地方への情報発信強化、競合他社の誤ったNotes情報に対するカウンター情報の発信や、プロモーション活動の拡大などが検討されました。しかしリソースは限られており、担当者の負荷も相当なものです。今後、来年度の活動にむけて具体的なミッションにブレークダウンされることになると思いますが少し時間がかかります。そこで、直近できることとして、参加者全員がDomino2025JAM』にエントリーすることになりました。

https://www.ibm.com/social-business/us-en/announce/domino-jam2025/

日本とドイツはNotes/Dominoに対する要望が強く、声が届きやすいとも言われています。Domino2025JAMに参加して、今後のNotes/Dominoの未来を創出しましょう!