ドミノミクス(Dominomics)

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<番外編> 読書と感動

4月に入り心機一転という訳でもありませんが、今回は趣向を変えて私個人の趣味についてお話したいと思います。世の中には「Notesが趣味」(笑)という方もおられますが、私の場合の趣味は「読書」です。以下、ほぼNotesとは関係無いことを書きますが、ちょっとだけ小島の戯言におつきあい頂けると幸いです。

「私は年間約200冊の本を読みます」・・・と言うと「自慢かよ」「真面目かよ」と倦厭されそうですが、私にとって読書は、TV、雑誌、ネット等と同様娯楽の一種で、ライトなものです。しかし読書というと、堅苦しいヘビーなイメージを持つ方も多いですが、何故でしょうか?

 

  • 諸悪の根源は読書感想文

    読書感想文というと、夏休み最大の敵として嫌いな方も多いと思いますが、私も大嫌いでした。読みたくもない本を読んで、しかも感想を書くなんて苦痛以外のなにものでもありません。そうです「読みたくもない」がスタートだからダメなのです。本のジャンルは沢山あるのに、読書感想文ではこれが固定されてしまいます。TVで言えばNHK教育以外は見ちゃダメと言っているようなものです。面白くない本を読めば「本 = 苦痛」という負のイメージが植え付けられます。逆に言うと、面白い本に出合えれば「本 = 楽」になりますが、この面白い本に出会うきっかけが少ないことが問題だと思います。 

  • お勧めの本は何ですか?
    必ずと言っていいほど聞かれるのがこの質問。でもこれは「人それぞれです」としか言いようがありません。本に限らずTVでも、ドラマが好きな人もいれば、バラエティ、ドキュメンタリー、もちろんNHK教育が好きな人もいます。つまり、「好きなジャンルは人それぞれだからお勧めの本なんて分からない」となります。さすがに、これでは話が終わってしまうので、私が本を探す時にしていることを紹介したいと思います。もしこれが、面白い本に出会うきっかけになれたら私も嬉しいです。

  • どこから本を探そうか?
    ぱっと思いつくのが文学賞です。ただし文学賞は50種類以上もあり、これも迷ってしまいます。取り敢えず、有名どころの芥川賞に飛びつくと痛い目に合うかもしれません。文学賞は一種のジャンルなので、これが好みでないと本嫌いに拍車がかかる恐れがあります。芥川賞であれば「純文学の新人に与えられる賞」と定義されていますが、この「純文学」がくせものです。ミステリー大賞ならミステリーで分かりやすいですが、はて純文学とは?最近は、又吉 直樹の「火花」が話題になりました。
    少し前ですが、田中慎弥の「共喰い」が受賞しましたが覚えていますか。この作家、芥川賞受賞の時『私がもらって当然だと思う』といった大胆な発言をして話題になりました。ちなみに本のあらすじは以下のようなものがありました。

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    批評する訳ではありあせんが、赤枠で囲ったような内容は、少なくとも私の趣味ではありませんし、純文学と言われても私の理解を超えています。
    ちなみに、芥川賞と並んで話題となる「直木賞」は「新人及び中堅作家による大衆小説」と定義されていています。大衆向けで親しみやすいですが、大衆の定義が曖昧なので、受賞作が好みかどうかは毎回違ってきます。やみくもに本を探すより文学賞受賞作のほうがアタリの確率は高いですが、意外とギャンブル性も高いかもしれません。

  • 本屋大賞

    私がよく利用するのが、この本屋大賞です。これは2004年に設立された比較的新しい文学賞で、一般の文学賞とは異なり作家・文学者は選考に加わらず、書店の店員投票によって決定されます。読者に最も近い文学賞と言われ、これまでの大賞受賞作のほぼ全てで映画やドラマ化されているので、それだけハズレが少なくギャンブル性は低い思います。

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  • ブクログ

    数値的に本を選ぶ基準が欲しい場合ブクログ - web本棚サービスがお勧めです。5点満点で読者が評価し、だいたい3.5点以上だとハズレの確率は低く、4.0以上だとアタリの確率が高くなります。一つ注意が必要なのが評価者の人数です。たまに、5.0点ともの凄く高い評価の本があると思ったら、評価者が2,3人ということもありますので、評価者が少ないとあまり当てになりません。ちなみに、さきほど紹介した「共喰い」の評価は2.8点と低めです。評価が3.0点を下回ると、ギャンブル性が高くなりますのでご注意を。

  • 完読する必要は無い
    冒頭、私は年間200冊読むと書きましてが、実は盛っています。というのも、2割程度は途中で読むのを辞めているからです。本を読む時、完読を条件にすると負担になりますが、辞めて良いと思えば気楽に読めます。TVや雑誌、ネットであれば、つまらなければ途中で辞めると思いますが、本だけは完読しがちです。これは、読書感想文の呪縛で「本は最後まで読むもの」と思い込んでいるからかもしれません。そもそも世の中の本を読破などできないから、面白いと思う本だけを読めばいいと割り切ると、読書も趣味として楽しくなります。
    それでも「せっかく買った本を途中で辞めるなんて勿体ない」と思うのであれば、図書館を利用するのが便利です。図書館も面倒くさいのであれば、BOOKOFF(ブックオフ)の100円コーナーでも十分楽しめます。まだ新しい本だから100円になってないと思っても、たまに100円コーナーに紛れている場合があります。これは、BOOKOFFには「5ダブ禁止ルール」というのが有るらしく、同じ本を5冊以上ダブッて陳列することを原則禁止しているそうです。ダブッた5冊目以上の本の行き場が100円コーナーとなります。800円位で売っている同じ本が100円コーナーで見るけることがあります。これを見つけた時のお得感はちょっとしたものなのですよ。

  • 最近困っていること
    最近困っていることが2つあります。1つ目は「老眼」です。老化現象なので仕方ないことですが、電子書籍であれば文字拡大ができるので便利な世の中になったと一安心です。2つ目は「感動の確率が下がってしまった」ことです。かつては、10冊本を読めば1~2冊位は感動に出会えたのですが、最近は20~30冊位読まないと感動に出会えないのです。ちなみに私にとって感動の基準は「気付き(発見)」があることです。
    気付きには、①知らなかったことを知ること②知ってると思ったことが実は違った、の2種類ありますが、②のほうが感動が大きいですね。私は小説を読むことが多いので学術的な気付きはあまり多くないですが、文化的なことや、考え方などで多くの気付きを得ることができます。ただ最近は頭が固くなったせいか、本からの気付きに鈍感になってしまったようです。

  • 気付き(感動)の最善策
    これはノーツコンソーシアムに参加するうようになって実感したことですが、「人と繋がることが気付きを得る最善策」だと思います。読書は手軽に楽しめますが、一方向の情報のため発展しにくいです。しかし、人との繋がりは双方向なので、相手の意見だけでなく、自分の意見まで発展することがあります。つまり、読書より数倍「気付き」やすく、それだけ「感動」しやすいのです!冒頭で「Notesが趣味」ではないと書きましたが、「ノーツコンソーシアムが趣味」と言うのであれば、気付き(感動)を得る為の手段としては正解です。まあ、手段は他にも色々ありますので、要は人と繋がることが気付きの最善策だと思うようになりました。

  • Notes書籍を検索してみた

    ノーツの関連書籍を検索してみたところ60冊ヒットしました。バージョン別にカウントするとR5が圧倒的に多く22冊も有りました。しかし、最新9.0では3冊しか見つからないのは淋しい限りです。やはり本好きNotes好きの私としては、Notes関連書籍がもっと欲しいです。Notes/Domino10が出る可能性がほぼ無くなった現状では新刊は望み薄なのか…。無いなら作る、ドミノミクス本を発行するか!(冗談)

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