ドミノミクス(Dominomics)

Notes/Dominoに関わる様々な話題を提供することで、Notes/Domino+αの活性化を目指します!

Notes/Dominoと箱根駅伝について考えてみた

新年おめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。
さて2017年最初のブログは少し日が過ぎましたが、お正月にちなんで箱根駅伝とからめてお話をしたいと思います。

  • 箱根駅伝のプロモーション効果は絶大!
    お正月ということで、箱根駅伝の中継や関連するニュースを見ながら思ったことは「大学にしてみると物凄い宣伝効果になるな」ということでした。ちなみに最初にお断りしておきますが、Notes/Dominoと箱根駅伝には何の関係性もございません。もし箱根駅伝に関連した記事を期待した方には申し訳ございませんがご容赦のほど願います。ただ「なぜ箱根駅伝?」と思って読み始めた方もいるかと思いますが、それこそが箱根駅伝の宣伝効果であり、今回お話したいNotes/Dominoのプロモーションについて繋がる訳です。
    常々思っていることで、他からも「Notes/Dominoは製品はいいのだけど、IBMのプロモーションがいまいち」ということをよく耳にします。いまいちで済めばまだマシで「IBMはNotes/Dominoを辞めるのでは?」とまで言われるくらい、ユーザーだけでなく、ベンダーにまで危惧される程由々しき事態です。こういった危惧は「IBMのNotes/Dominoに対するメッセージが見えない」ということであり、その原因としてNotes/Dominoに対するプロモーション不足が考えられます。
    そこであるとき、「Noes/Dominoのプロモーションにもっと力を入れて欲しい」とIBMにお願いしたことがあるのですが、「IBMは総合メーカーという立場上、特定の製品に限定した対応が難しいが、プロモーションの重要性を理解し全体として力を入れている。他社では、例えばマイクロソフトでは、全てのプロモーションを自社で行っている訳でなく、パートナー各社がセミナーを開催するなど周辺の活動も大きい」ということでした。これを聞いて私は、「なるほど、パートナーである我々がプロモーションで盛り上げることも重要なのだ!」と思うと同時に「プロモーションにはどのようなものがあって、何が有効なのか?」という検討課題にぶつかりました。そこで、プロモーションについて私なりに整理し、どうあるべきか考えてみました。

  • プロモーションは4種類に分類できる
    プロモーションと一言で言っても、その手法によって箱根駅伝型、②ばら撒き型、③挑発型、④訪問販売型の4つに分類することができます。
    箱根駅伝の特長は、注目度の高さトップランナーであれば周りが勝手に宣伝してくれるということです。メリットは自分で宣伝しなくても良く、その効果も大きいということです。Notes/Dominoもグループウェア全盛期にトップを爆走していた頃は、各メディアでもこぞってプロモーションが展開されることで、一時代を築きました。デメリットは、変化の激しい市場で注目を集め続け且つ、トップを走り続けることは、とても厳しいということです。
    ②ばら撒き型の特長は、広告重視で知名度を上げるものです。メリットは製品認知による販売促進となります。デメリットは、広告費用が高くつくことで収益の圧迫が懸念されます。広告を重視している会社では、サイボウズとネオジャパンが有名ですが、サイボウズにおける売上に対する広告比率は24.8%と、実に売上の1/4が広告費という調査結果もあります。(参考:広告比率が高い会社のランキング 東洋経済ONLINE調査 http://toyokeizai.net/articles/-/132360?page=2
    IBMでは特定の製品の広告は難しいと思いますが、VerseWatsonの例もあるので、Notes/Dominoの広告を少しでも出してほしいものです。
    ③挑発型の特長は、競合製品と比較して自社製品を良く見せる狙いがあります。メリットは、自社製品をよりよく見せるように誘導できることです。デメリットは、競合他社からクレームや賠償問題に発展する危険性があります。このデメリット故にこのタイプのプロモーションは慎重になるのが一般的ですが、Notes/Dominoはこれの標的になることが多く、名指しで攻撃されます。しかもこの攻撃は、10年以上前のバージョンとの比較や、できるのに「できない!」との決めつけ、インフラの老朽化やネットワークの問題など筋違いないいがかりも多々あります。もちろん見当違いな挑発をする方が問題ですが、IBMも毅然とした態度で自粛を促すことも必要だと思います。
    ④訪問販売型の特長は、言いかえるとトップアプローチとなります。メリットは、決裁権を持つ人を直接口説き落とすことでより確実に売り込むことができます。デメリットは、トップと現場(現実)に差がある時、期待した効果を得ることがききず、かえって高い買い物になる危険性があります。しかしこの危険性にも拘わらず、Notesを辞める理由の多くが「トップの意向」というのも事実です。甘い言葉に乗ってしまうトップもどうかと思いますが、引き止められない空気というかトレンドとなっていることのほうが問題です。トップも安易な判断をした訳ではなく、どこかにNotes/Dominoに対する不安が根底にあったのだと思います。この意味でも、不安を払拭するようなプロモーションが必要なのではないでしょうか。

  • どのようなプロモーションが良いのか

    理想を言えば、やはり箱根駅伝でしょう。注目度が高く、他社もプロモーションをするので効果が高いからです。
    注目度の観点から言うと、IT業界注目のトップランナーはIotやAIなど最近の技術となるでしょう。一方、グループウェアは成熟期にさしかかっているため、かつてのような脚光を浴びることは難しいかもしれませんが、絶えず進化し続けることで、注目を継続させることができます。そのためにはNotes/Dominoが今後も進化しつづけることとを明確にイメージづけることが重要で、最も効果的な対策がメジャーバージョンアップを含む長期ロードマップだと思います。
    他社からのプロモーションの観点では、アドイン製品や連係ソリューション、事例など、広く深くアプローチすることで、Notes/Dominoの更なる価値を見出すことが有効です。これの最も効果的な活動団体としてノーツコンソーシアム(http://www.notescons.gr.jp)がありますが、ここでは関連技術の研究会やセミナーの開催などを通じて、Notes/Dominoに関連する様々な活動を行っています。私も会員の一人でありますので、別の機会で詳細の活動内容などについて取り上げようと思います。
    最後に私個人としては、このドミノミクスというブログが少しでプロモーションのお役に立てればと思い、今後も様々な視点からNotes/Dominoに関連した情報を提供していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。